【しなやか×構成要素】身体の本質セミナー2017
みなさん、こんにちは
骨格ラインから美しい身体をつくる美姿勢・美脚スペシャリスト@Sadaです。
7/16・17’(日・祝月)大阪にて
■身体の本質プロジェクト2017
が開催されました。
8名の講師による90分のセミナーが2日間にわたって行われました。今年も一枠ほど担当させて頂き、女性の身体つくりのための要素に関してお伝えささせて頂きました。
内容は
◆しなやかな身体のつくりかた
少し曖昧なテーマの内容になってしまったため、伝えるべき要素が多くなりすぎた点はありましたが、何となく全体像はお伝えできたのではないでしょうか?
「しなやかな身体」の定義として、
------------------------
①バラバラに使える身体を
②力がスムーズに流れるように連鎖パターンに沿って
③可動域いっぱいに柔軟に使える
------------------------
という項目を上げました。
これは「しなやかさ」が、ただ「柔らかい身体」というだけではなく、「スムーズに流れるような身体の使い方」とある程度の「力強さ」も含んだ要素だと言えるからです。
実際セミナーが始まってすぐに、「しなやかさ」のイメージをヒアリングしていくと、「チーター」「鞭」「ダンサー」「フィギアスケーター」など、多くの人がイメージしているものは大体一致しており、その理由を聞いていくと、「柔らかで力強い」「流れるような動き」「可動域が大きい」などが要素として出てきていました。
実は最初は90分しかないことから、この中の「柔らかさ」という要素に絞って、筋肉を柔らかくするためのエクササイズ法を筋生理学的な面からお伝えしようとも思ったのですが、それだけでは「流れるような動き」にはならないため、テーマと少し違う内容になる可能性があったため、「しなやかさ」を構成する要素全体をお伝えする内容にしたという経緯があります。
結論的には、上記の3要素は
・Stability(安定性):①部位を固定する機能。②関節中心軸を制御する機能。
・Mobility(分離性):①関節周囲組織が正常で動作時に引っかからない。②筋の柔軟性
・Coodination(協調性):上行性・下行性連鎖パターン。骨盤の連鎖パターン
に分解することが可能であり、それらをもとにプログラムを組むことで「しなやかな身体」が本当の意味で手に入ることが理解できたのではないかと思います。90分のショートセミナーであったため、重心移動を含む連鎖パターンに関してはお伝えができませんでしたが、また何時かの機会にお伝えできればと思います。
StabilityとMobilityに関しては、普段のセミナーからお伝えしておりますが、「関節中心軸の制御」には、実はこの2つの要素が必要であることをお伝えしました。そして筋肉を鍛えるだけでは、関節周囲組織の問題により、「関節中心軸の制御」機能が回復しない可能性があるので、『関節をはめ込んで使う』ことの重要性をお伝えしました。
連鎖パターンでの体幹の動きは、多くの方が苦戦されていましたよね。普段使っていない運動パターンは、どのように身体を操作したらよいかが分からず、ついいつもの癖で身体が動こうとしてしまいます。無意識に身体を動かしていると、よほど条件や環境が限定されない限りは、普段の癖のパターンで動いてしまっているということです。
『大体同じ動きになっているんだけど、何か違って見えるんだよな??』という時などは、ひょっとしたらその連鎖パターンがないために、無理矢理他のパターンを代用して動いているケースだったりします。そういった時に、動きのイメージだけ伝えても、そもそもその連鎖パターンを持っていない人は、その動き自体が理解できなため、やはり違う動作になったりするのです。
最後にお伝えしたのは、Mobilityの中で「筋の柔軟性」を表す「flexibility」の部分。やはり筋の柔軟性がないと、関節を大きく使うことはできないですからね。筋生理学的な部分の説明は、本当に簡単に済ませてしまいましたが、結論的には筋の柔軟性をつくるには「短縮性収縮」と「伸張性収縮」の両方の刺激が必要ということでしたね。
恐らく、身体を柔らかくするために、筋を伸ばすストレッチをしている人は多くいると思います。まぁそれでも柔らかくはなるのですが、伸張だけで作った柔軟性はリスクも非常に高くなります。関節の保持機能を考えると、必ず「短縮性の収縮」をその要素として入れておくべきなのです。
実際にセミナー時に、肩甲骨挙上筋や肩甲骨内転筋を自重をサポートに使ったポジションで最大短縮させた後の、肩の動きの軽さは、ほとんどの方が実感したのではないでしょうか?肩甲骨まわりに関しては、短縮性の収縮だけで終わりましたが、それでも可動域の変化はかなりのものだったと思います。
筋節レベルでの組織の再構成を考えると、最大短縮を意図的におこなうことは、筋の組成変化にとても重要な要素であり、効果が高い方法ということですね。
短縮がしっかりできれば、そこから伸張刺激を入れていくと、筋の反応はより高まります。セミナーでは、腸腰筋を例に「短縮⇔伸張」のパターンをやってみました。(※プライオメトリックではなく、短縮・伸張を個別に実行します)。股関節は特に体幹と下肢をつなぐ重要な関節であり、しっかりとした可動域の確保が必要な部位ですからね。
トレーナーさんたちは割と普段から股関節は大きな可動域で動かしているので、腸腰筋だけへのアプローチですと、それほど大きな変化は感じなかったかもしれませんが、これに殿筋や内転筋、また大腿直近やハムストリングの『短縮性収縮』と『伸張性収縮』のエクササイズを入れていくと、かなりの変化を感じるはずです。
セミナーでは時間の都合上、これだけで終わりましたが、現場においては、全ての筋肉において、この考え方を適応していくのです。全身できれば全体の可動域は恐ろしいほど上がっていきます。
最後に集合写真。4コマ目だったので、朝から出ていた方はかなりお疲れだったのではないでしょうか?でも全国から熱い意志をもったトレーナー・インストラクターさんがこうして集まって一緒に勉強していけるのは、とても幸せな環境があると感じます。こうした場を毎年作ってくれる「身体の本質プロジェクト」へは『感謝』しか言いようがありません。毎年ありがとうございます。 (。-∀-)アリガトウゴザイマス
最後は毎年恒例。一年に一回の遭遇と記念写真。じつは同い年の二人。若い人たちだと分からないかもしれない懐かしのフュージョンをミッキーとしておきました(笑)
【RRRセミナー日程一覧は】
⇒http://rrr-style.com/seminar/pg81.html
【Craセミナー日程一覧は】
⇒http://core-cradle.com/seminar/pg81.html
【@Sadaのセミナー日程一覧は】
⇒http://ccsics.blog74.fc2.com/blog-entry-318.html
|美姿勢・美脚スペシャリスト@sada|
骨格ラインから美しい身体をつくる美姿勢・美脚スペシャリスト@Sadaです。
7/16・17’(日・祝月)大阪にて
■身体の本質プロジェクト2017
が開催されました。
8名の講師による90分のセミナーが2日間にわたって行われました。今年も一枠ほど担当させて頂き、女性の身体つくりのための要素に関してお伝えささせて頂きました。
内容は
◆しなやかな身体のつくりかた

少し曖昧なテーマの内容になってしまったため、伝えるべき要素が多くなりすぎた点はありましたが、何となく全体像はお伝えできたのではないでしょうか?
「しなやかな身体」の定義として、
------------------------
①バラバラに使える身体を
②力がスムーズに流れるように連鎖パターンに沿って
③可動域いっぱいに柔軟に使える
------------------------
という項目を上げました。
これは「しなやかさ」が、ただ「柔らかい身体」というだけではなく、「スムーズに流れるような身体の使い方」とある程度の「力強さ」も含んだ要素だと言えるからです。
実際セミナーが始まってすぐに、「しなやかさ」のイメージをヒアリングしていくと、「チーター」「鞭」「ダンサー」「フィギアスケーター」など、多くの人がイメージしているものは大体一致しており、その理由を聞いていくと、「柔らかで力強い」「流れるような動き」「可動域が大きい」などが要素として出てきていました。
実は最初は90分しかないことから、この中の「柔らかさ」という要素に絞って、筋肉を柔らかくするためのエクササイズ法を筋生理学的な面からお伝えしようとも思ったのですが、それだけでは「流れるような動き」にはならないため、テーマと少し違う内容になる可能性があったため、「しなやかさ」を構成する要素全体をお伝えする内容にしたという経緯があります。

結論的には、上記の3要素は
・Stability(安定性):①部位を固定する機能。②関節中心軸を制御する機能。
・Mobility(分離性):①関節周囲組織が正常で動作時に引っかからない。②筋の柔軟性
・Coodination(協調性):上行性・下行性連鎖パターン。骨盤の連鎖パターン
に分解することが可能であり、それらをもとにプログラムを組むことで「しなやかな身体」が本当の意味で手に入ることが理解できたのではないかと思います。90分のショートセミナーであったため、重心移動を含む連鎖パターンに関してはお伝えができませんでしたが、また何時かの機会にお伝えできればと思います。
StabilityとMobilityに関しては、普段のセミナーからお伝えしておりますが、「関節中心軸の制御」には、実はこの2つの要素が必要であることをお伝えしました。そして筋肉を鍛えるだけでは、関節周囲組織の問題により、「関節中心軸の制御」機能が回復しない可能性があるので、『関節をはめ込んで使う』ことの重要性をお伝えしました。
連鎖パターンでの体幹の動きは、多くの方が苦戦されていましたよね。普段使っていない運動パターンは、どのように身体を操作したらよいかが分からず、ついいつもの癖で身体が動こうとしてしまいます。無意識に身体を動かしていると、よほど条件や環境が限定されない限りは、普段の癖のパターンで動いてしまっているということです。
『大体同じ動きになっているんだけど、何か違って見えるんだよな??』という時などは、ひょっとしたらその連鎖パターンがないために、無理矢理他のパターンを代用して動いているケースだったりします。そういった時に、動きのイメージだけ伝えても、そもそもその連鎖パターンを持っていない人は、その動き自体が理解できなため、やはり違う動作になったりするのです。
最後にお伝えしたのは、Mobilityの中で「筋の柔軟性」を表す「flexibility」の部分。やはり筋の柔軟性がないと、関節を大きく使うことはできないですからね。筋生理学的な部分の説明は、本当に簡単に済ませてしまいましたが、結論的には筋の柔軟性をつくるには「短縮性収縮」と「伸張性収縮」の両方の刺激が必要ということでしたね。

恐らく、身体を柔らかくするために、筋を伸ばすストレッチをしている人は多くいると思います。まぁそれでも柔らかくはなるのですが、伸張だけで作った柔軟性はリスクも非常に高くなります。関節の保持機能を考えると、必ず「短縮性の収縮」をその要素として入れておくべきなのです。
実際にセミナー時に、肩甲骨挙上筋や肩甲骨内転筋を自重をサポートに使ったポジションで最大短縮させた後の、肩の動きの軽さは、ほとんどの方が実感したのではないでしょうか?肩甲骨まわりに関しては、短縮性の収縮だけで終わりましたが、それでも可動域の変化はかなりのものだったと思います。
筋節レベルでの組織の再構成を考えると、最大短縮を意図的におこなうことは、筋の組成変化にとても重要な要素であり、効果が高い方法ということですね。
短縮がしっかりできれば、そこから伸張刺激を入れていくと、筋の反応はより高まります。セミナーでは、腸腰筋を例に「短縮⇔伸張」のパターンをやってみました。(※プライオメトリックではなく、短縮・伸張を個別に実行します)。股関節は特に体幹と下肢をつなぐ重要な関節であり、しっかりとした可動域の確保が必要な部位ですからね。

トレーナーさんたちは割と普段から股関節は大きな可動域で動かしているので、腸腰筋だけへのアプローチですと、それほど大きな変化は感じなかったかもしれませんが、これに殿筋や内転筋、また大腿直近やハムストリングの『短縮性収縮』と『伸張性収縮』のエクササイズを入れていくと、かなりの変化を感じるはずです。
セミナーでは時間の都合上、これだけで終わりましたが、現場においては、全ての筋肉において、この考え方を適応していくのです。全身できれば全体の可動域は恐ろしいほど上がっていきます。

最後に集合写真。4コマ目だったので、朝から出ていた方はかなりお疲れだったのではないでしょうか?でも全国から熱い意志をもったトレーナー・インストラクターさんがこうして集まって一緒に勉強していけるのは、とても幸せな環境があると感じます。こうした場を毎年作ってくれる「身体の本質プロジェクト」へは『感謝』しか言いようがありません。毎年ありがとうございます。 (。-∀-)アリガトウゴザイマス

最後は毎年恒例。一年に一回の遭遇と記念写真。じつは同い年の二人。若い人たちだと分からないかもしれない懐かしのフュージョンをミッキーとしておきました(笑)
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