【ニュートラルポジション×オプティマルポジション】どっちが大事?
トレーナー
:「ニュートラルポジション作るから、もう少し腰のアーチを潰してやって」
クライアント
:「あ、でもこれくらいのほうが、力が出やすい感じですけど・・・」
トレーナー
:「ん~、でも見た目的に すごく緊張して見えますよ~」
クライアント
:「緊張はしてますけど、このポジションが動きやすいです」
トレーナー
:「・・・(;゚Д゚)エート・・・」
みなさん、こんにちは
骨格ラインから美しい身体をつくる美姿勢・美脚スペシャリスト@Sadaです^^
身体に関わる情報も、新しいものからスタンダードなものまで、ネットで簡単に手に入る時代になりました。
ただそれ故に、個人主観に偏った、誤った情報もとても多く出ています。受け取る側の「正しい情報を見極める力」がこれまで以上に大事ということですね。
そういった点では、私の書いているモノも主観が入りますから、「これは正しい情報なのか?」は、ご自身で見極めてもらえればと思います。
さて今日のテーマは、
■マット運動におけるエクササイズポジション
に関して。
今さらな感じもあるかもしれませんが、お付き合いくださいませ。
信頼おけるトレーナーの仲間情報だと、海外のピラティスなどでは
●オプティマルポジション
「その人にとって最適なポジション」でエクササイズすることが多いようです。
( ゚Д゚)ムカシカライワレテイルヨネー
解剖学的な理想姿勢と言われる
●ニュートラルポジション
に厳密に拘ることは少ないということですね。
ただし海外のトレーナー全員がそうという訳ではなく、やはりニュートラルポジションに拘っているトレーナーさんもいます。やはり日本だけでなく、どの国においても、トレーナー自身の考えによってここら辺に微妙な違いはあるようです。
個人的な考えとして言わせてもらうと、「どれでもいいんでないの(/・ω・)/」ってのが実際なのですが、正確に言うならば、「各ポジションにおけるメリット・デメリットを理解して、目的に合わせて使い分けできてるならいいでない?」ということになります。
という訳で、エクササイズポジションという観点で見ると、私は大きく3つに分類して使い分けています。
=============================
●ニュートラルポジション:理想ポジション
●オプティマルポジション:最適ポジション
●リラックスポジション :脱力ポジション
=============================
各ポジションには、それぞれのメリット・デメリットがあるので、クライアントの身体状況と理解度、そして「クライアントの望む結果」に合わせての使い分けをしていきます。
この各ポジションにおけるメリット・デメリットは
・身体のコントロール性
・静的・動的アライメント
・関節安定性・可動性
・身体の連動性
・筋の生理学的変化
・神経筋のリンク機能
などの変化に直結するので、意外と大事な部分なんですよね。
細かく見ていくと、すごく長くなってしまいそうなので、それはまた個別に見ていきたいと思いますが、まずは各ポジションをどう使い分けているのか?に関して軽く書いてみます。
※各写真はイメージです。

【ニュートラルポジション】
静的アライメントを整える際には、このニュートラルポジションがとても効果を発揮します。
骨盤では「ASISと恥骨を結んだ▽形が床と・垂直(平行)になるように」などと調整されることでお馴染みですね。
骨格アライメントを整えるには「筋の長さを最適化させる」ことが一番重要な要素となっています。そして「筋の長さ」は「正しいアライメント」で筋に収縮刺激を与えることが必要とされることから、この「ニュートラルポジション」でのエクササイズは、アライメント変化が一番起きやすいポジションだと言えます。
デメリットとしては、「筋の長さ」バランスの崩れが大きい人や、関節可動性の低下が大きい人にとっては、ポジションを取ること自体が苦痛になってしまい、エクササイズに集中できない・動きが出にくいケースがあったりすることでしょうか?

【オプティマルポジション】
本人が一番動きやすい・力が入りやすいと感じる骨格ポジションと言えます。
動的なムーブメントをおこなう際に、最も気持ちよく動けるのが、恐らくこのポジションだと言えます。
個人差によるポジションの違いは結構明確で、例えば骨盤においても、ニュートラルに比べて前傾気味の人もいれば、後傾気味の人もいます。これはその人自身の「筋の長さ」や生まれつきの「関節角度・骨の大きさ」の影響を強く受けており、個人個人の身体状況によりかなり違ったものになります。
現場においては、ニュートラルを基準として、そこから個人個人に合わせた微修正をして、ポジション決定することがほとんどではないでしょうか?
その人にとっては楽に取れるポジションであるため、無理している感じがなく、エクササイズに集中しやすく、動きやすいと感じるはずです。なので「細かなところは意識せずに、まずはしっかりと身体を動かしたい」という時には有効なポジションとなります。
デメリットとしては、「筋の長さ」の変化が出にくいため、細かな部分のアライメント変化が出にくいケースがある。というところでしょうか?ただし「筋の弾力性・伸張性」がかなり高まるため、意識をすればすぐによい骨格ポジションに持っていけたりしますし、ニュートラルからの微調整でポジションをとるため、ある一定以上の姿勢改善効果は出ると言えます。

※股関節が緊張しないポジションのイメージ図
【リラックスポジション】
組織に緊張が起きない「脱力」が一番できるポジションとなります。 完全に「脱力」することは結構難しく、各関節に緊張が入らない角度などを微調整しながらポジションを決定していきます。
脱力を確認するにあたり、自分の身体の状態、つまり「どの筋肉が緊張しているか?」「どの関節がどういう角度で引っかかるのか?」など、軽く関節を揺さぶるように動かしながら、自分の内部感覚を探る形になるため、身体の深部感覚まで意識を向けることが可能になります。
この感覚が身に着くと、とても小さな筋収縮、例えばコア・ユニットを活性化させる際の出力やタイミングの変化などにも気付けるようになってきます。関節制御に関わる深部筋は、筋力よりもその活動タイミングなどが重要とされたりしますので、その収縮タイミングや出力の感覚を増すことができるのは、コアトレーニングの最初の一歩としては、とても有効な手段となります。
デメリットとしては、「脱力」を優先するため、各人の関節の状態によりポジションがかなり変わってしまいます。そのため「筋の長さ」の変化がでにくいたいめ、アライメントの変化が出にくいなどのケースがあったりします。
簡単に書いてきましたが、それぞれに特性があることが分かったと思います。メリットの部分は活かしていくことを考えると、ポジションに拘る必要はなく、クライアントの身体状態や目的に合わせて、使い分けしていくのがベストであろうことは容易にイメージできると思います。
RRRやCraでは、身体を整える構成要素として
・骨の配列の適正化
・筋の安定性の適正化
・関節可動性の適正化
を基礎項目として挙げています。
そして、これらの要素を整えることを考えると、「筋の長さ」「筋の弾力性」「筋力」「筋の活性化タイミング」などの正常化が必須になるため、これらを整えるための手法を明確にしています。
まぁ、RRRは「骨格ラインを整える」がメイコンセプトですから、その目的に合わせて、基礎ポジションは「ニュートラル」をメインに伝えておりますが、その理由も上記の理由を考えると理解できるのではないでしょうか?
といっても、ずっとニュートラルポジションでエクササイズしている訳でなく、筋の弾力性や関節可動性の回復のために、オプティマルポジションやリラックスポジションなどもかなり入ったりしているのは、セミナーに参加された方であれば分かりますよね。
【よくある風景1】
受講生:「骨盤はニュートラルですか?」
@Sada:「大体のポジションで結構ですよ」
受講生:「・・( ゚Д゚)ソンナンデイインダー」
【よくある風景2】
受講生:「骨盤はここですか?」
@Sada:「もう少し前傾させて」
受講生:「これくらいですか?」
@Sada:「もう1cmほど前傾」
受講生:「・・・(-_-;)サッキハテキトウダッタノニ・・・」
という感じで、えらく適当に流す時と、えらく拘る時との違いは、エクササイズの目的自体が違っているので、そのポジション設定にも拘るべきか、そうでなくて良いのかが変わっているからなんですよね。
(゜ロ゜)ソウイウリユーナンデス
という訳で本日は、エクササイズポジションに関して。
普段注意している点に関して書いてみました。何か一つでも参考になったなら嬉しく思います。
もっと詳しく知りたい方は是非セミナーにお越しくださいませ^^
|美姿勢・美脚スペシャリスト@sada|
:「ニュートラルポジション作るから、もう少し腰のアーチを潰してやって」
クライアント
:「あ、でもこれくらいのほうが、力が出やすい感じですけど・・・」
トレーナー
:「ん~、でも見た目的に すごく緊張して見えますよ~」
クライアント
:「緊張はしてますけど、このポジションが動きやすいです」
トレーナー
:「・・・(;゚Д゚)エート・・・」
みなさん、こんにちは
骨格ラインから美しい身体をつくる美姿勢・美脚スペシャリスト@Sadaです^^
身体に関わる情報も、新しいものからスタンダードなものまで、ネットで簡単に手に入る時代になりました。
ただそれ故に、個人主観に偏った、誤った情報もとても多く出ています。受け取る側の「正しい情報を見極める力」がこれまで以上に大事ということですね。
そういった点では、私の書いているモノも主観が入りますから、「これは正しい情報なのか?」は、ご自身で見極めてもらえればと思います。
さて今日のテーマは、
■マット運動におけるエクササイズポジション
に関して。
今さらな感じもあるかもしれませんが、お付き合いくださいませ。

信頼おけるトレーナーの仲間情報だと、海外のピラティスなどでは
●オプティマルポジション
「その人にとって最適なポジション」でエクササイズすることが多いようです。
( ゚Д゚)ムカシカライワレテイルヨネー
解剖学的な理想姿勢と言われる
●ニュートラルポジション
に厳密に拘ることは少ないということですね。
ただし海外のトレーナー全員がそうという訳ではなく、やはりニュートラルポジションに拘っているトレーナーさんもいます。やはり日本だけでなく、どの国においても、トレーナー自身の考えによってここら辺に微妙な違いはあるようです。
個人的な考えとして言わせてもらうと、「どれでもいいんでないの(/・ω・)/」ってのが実際なのですが、正確に言うならば、「各ポジションにおけるメリット・デメリットを理解して、目的に合わせて使い分けできてるならいいでない?」ということになります。
という訳で、エクササイズポジションという観点で見ると、私は大きく3つに分類して使い分けています。
=============================
●ニュートラルポジション:理想ポジション
●オプティマルポジション:最適ポジション
●リラックスポジション :脱力ポジション
=============================
各ポジションには、それぞれのメリット・デメリットがあるので、クライアントの身体状況と理解度、そして「クライアントの望む結果」に合わせての使い分けをしていきます。
この各ポジションにおけるメリット・デメリットは
・身体のコントロール性
・静的・動的アライメント
・関節安定性・可動性
・身体の連動性
・筋の生理学的変化
・神経筋のリンク機能
などの変化に直結するので、意外と大事な部分なんですよね。
細かく見ていくと、すごく長くなってしまいそうなので、それはまた個別に見ていきたいと思いますが、まずは各ポジションをどう使い分けているのか?に関して軽く書いてみます。
※各写真はイメージです。

【ニュートラルポジション】
静的アライメントを整える際には、このニュートラルポジションがとても効果を発揮します。
骨盤では「ASISと恥骨を結んだ▽形が床と・垂直(平行)になるように」などと調整されることでお馴染みですね。
骨格アライメントを整えるには「筋の長さを最適化させる」ことが一番重要な要素となっています。そして「筋の長さ」は「正しいアライメント」で筋に収縮刺激を与えることが必要とされることから、この「ニュートラルポジション」でのエクササイズは、アライメント変化が一番起きやすいポジションだと言えます。
デメリットとしては、「筋の長さ」バランスの崩れが大きい人や、関節可動性の低下が大きい人にとっては、ポジションを取ること自体が苦痛になってしまい、エクササイズに集中できない・動きが出にくいケースがあったりすることでしょうか?

【オプティマルポジション】
本人が一番動きやすい・力が入りやすいと感じる骨格ポジションと言えます。
動的なムーブメントをおこなう際に、最も気持ちよく動けるのが、恐らくこのポジションだと言えます。
個人差によるポジションの違いは結構明確で、例えば骨盤においても、ニュートラルに比べて前傾気味の人もいれば、後傾気味の人もいます。これはその人自身の「筋の長さ」や生まれつきの「関節角度・骨の大きさ」の影響を強く受けており、個人個人の身体状況によりかなり違ったものになります。
現場においては、ニュートラルを基準として、そこから個人個人に合わせた微修正をして、ポジション決定することがほとんどではないでしょうか?
その人にとっては楽に取れるポジションであるため、無理している感じがなく、エクササイズに集中しやすく、動きやすいと感じるはずです。なので「細かなところは意識せずに、まずはしっかりと身体を動かしたい」という時には有効なポジションとなります。
デメリットとしては、「筋の長さ」の変化が出にくいため、細かな部分のアライメント変化が出にくいケースがある。というところでしょうか?ただし「筋の弾力性・伸張性」がかなり高まるため、意識をすればすぐによい骨格ポジションに持っていけたりしますし、ニュートラルからの微調整でポジションをとるため、ある一定以上の姿勢改善効果は出ると言えます。

※股関節が緊張しないポジションのイメージ図
【リラックスポジション】
組織に緊張が起きない「脱力」が一番できるポジションとなります。 完全に「脱力」することは結構難しく、各関節に緊張が入らない角度などを微調整しながらポジションを決定していきます。
脱力を確認するにあたり、自分の身体の状態、つまり「どの筋肉が緊張しているか?」「どの関節がどういう角度で引っかかるのか?」など、軽く関節を揺さぶるように動かしながら、自分の内部感覚を探る形になるため、身体の深部感覚まで意識を向けることが可能になります。
この感覚が身に着くと、とても小さな筋収縮、例えばコア・ユニットを活性化させる際の出力やタイミングの変化などにも気付けるようになってきます。関節制御に関わる深部筋は、筋力よりもその活動タイミングなどが重要とされたりしますので、その収縮タイミングや出力の感覚を増すことができるのは、コアトレーニングの最初の一歩としては、とても有効な手段となります。
デメリットとしては、「脱力」を優先するため、各人の関節の状態によりポジションがかなり変わってしまいます。そのため「筋の長さ」の変化がでにくいたいめ、アライメントの変化が出にくいなどのケースがあったりします。
簡単に書いてきましたが、それぞれに特性があることが分かったと思います。メリットの部分は活かしていくことを考えると、ポジションに拘る必要はなく、クライアントの身体状態や目的に合わせて、使い分けしていくのがベストであろうことは容易にイメージできると思います。
RRRやCraでは、身体を整える構成要素として
・骨の配列の適正化
・筋の安定性の適正化
・関節可動性の適正化
を基礎項目として挙げています。
そして、これらの要素を整えることを考えると、「筋の長さ」「筋の弾力性」「筋力」「筋の活性化タイミング」などの正常化が必須になるため、これらを整えるための手法を明確にしています。
まぁ、RRRは「骨格ラインを整える」がメイコンセプトですから、その目的に合わせて、基礎ポジションは「ニュートラル」をメインに伝えておりますが、その理由も上記の理由を考えると理解できるのではないでしょうか?
といっても、ずっとニュートラルポジションでエクササイズしている訳でなく、筋の弾力性や関節可動性の回復のために、オプティマルポジションやリラックスポジションなどもかなり入ったりしているのは、セミナーに参加された方であれば分かりますよね。
【よくある風景1】
受講生:「骨盤はニュートラルですか?」
@Sada:「大体のポジションで結構ですよ」
受講生:「・・( ゚Д゚)ソンナンデイインダー」
【よくある風景2】
受講生:「骨盤はここですか?」
@Sada:「もう少し前傾させて」
受講生:「これくらいですか?」
@Sada:「もう1cmほど前傾」
受講生:「・・・(-_-;)サッキハテキトウダッタノニ・・・」
という感じで、えらく適当に流す時と、えらく拘る時との違いは、エクササイズの目的自体が違っているので、そのポジション設定にも拘るべきか、そうでなくて良いのかが変わっているからなんですよね。
(゜ロ゜)ソウイウリユーナンデス
という訳で本日は、エクササイズポジションに関して。
普段注意している点に関して書いてみました。何か一つでも参考になったなら嬉しく思います。
もっと詳しく知りたい方は是非セミナーにお越しくださいませ^^
|美姿勢・美脚スペシャリスト@sada|
各地にて開催中! 美姿勢・美脚スペシャリスト@Sada ワークショップの日程はこちらから 【セミナー情報】 ⇒セミナー日程一覧 RRR・Craセミナーの日程は 下記リンクにてご確認ください。 RRRホームページ http://rrr-style.com/seminar/pg81.html CoreCradleRAcademyホームぺージ http://core-cradle.com/ |
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