10/19 骨盤を安定させる筋 :腹横筋
みなさん、こんにちは
『美姿勢・美脚』スペシャリストのSadaです
FBでは頚椎~胸郭~肩甲帯と見ていきながら、
こちらのブログでは骨盤を見ていってます。
またFBで書いている記事も、こちらのブログのほうでいつかまとめなおしていきますね。
では今日のテーマは「腹横筋」です!
インナーユニットの中で最もメジャーな扱いを受けているのが「腹横筋」です。
筋肉のイメージは下図のような感じ。
この「腹横筋」
名前こそ知られているものの、一般的には「お腹を凹める筋」として知られており、
本来持っている機能はあまり知られていないのが実際です。
「ドローイン」という名前でよく呼ばれていますが、トレーニングの際にお腹を凹めてやりましょう!って奴です。
ピラティスだと「スクープ」という名前で呼ばれています。
それでは、どのように働いて、骨盤や腰椎を安定させているのか?
というところを、これから見ていきたいと思います。
==================================================================
腹横筋は、解剖学的に上部・中部・下部の3つの領域に分けられています。
機能的に大事なのは、仙腸関節を圧迫し安定化させる機能を持つ下部繊維といわれることが多いですが、
胸腰筋膜に付着をもつ中部繊維も重要な役割を持っています。
なので、腹横筋の重要性を理解するためには、
腹横筋中部繊維と結合する「胸腰筋膜による腰椎安定化の仕組み」の理解が必須となりますし、
また腹横筋下部繊維による「仙腸関節を圧迫して安定させる仕組み」を理解しておくことが必須となります。
まずは胸腰筋膜と腹横筋ですが、下図の「外縫線」というところで結合しています。
胸腰筋膜は3層からなっていますが、腹横筋は主に中層と結合しています。
上記のように腹横筋と結合する一方で、
胸腰筋膜の中層は、腰椎の横突起に付着します。
こういう構成になっているため、腹横筋が働くことで、胸腰筋膜が緊張し、腰椎を安定させることができるのです。
下図をみればイメージがつくのではないでしょうか?
この図をみると、腰椎を安定させる力を発揮しているのが何となくイメージできますよね。
左右から横突起を引っ張ることで椎骨が安定するのです。
またこれらの筋膜が緊張することで、それに付着するアウターの連携もよくなります。
「インナーユニット」を鍛えたらアウターの出力があがって、パフォーマンスが高まった!というのは、この筋膜の緊張による部分も大きく影響していると言えます。
そして次に理解しておくべきことが、
腹横筋下部繊維による「仙腸関節を圧迫して安定させる仕組み」です。
説明分ごと図に載せたのですが、
力学的には、下の写真の器具と同じです。
後ろ側が固定された状態で、前方のレーバーアームを内側に引くと、その間に圧迫力が働くのがわかると思います。
こうイメージすると腹横筋による力の発揮が仙腸関節を圧迫するのがわかると思います。
こうやって下部腹横筋は仙腸関節の安定性を生み出しているのです。
簡単でしたが、まとめると、
腹横筋による安定化というのは、
・胸腰筋膜の緊張による腰椎の安定化
・仙腸関節の圧迫による仙腸関節の安定化
の2つの機能により非常にメカニカルにされているということです。
ちなみによく書かれている、腹横筋による「腹圧」向上による安定化もありますが、
これは前回の記事のように、横隔膜と骨盤底筋群の同時収縮がないと高まらないようになっていますので、
そこを意識すると腹圧向上による体幹の安定化も行われます。
これらコアの基礎を学ぶセミナーも、不定期ですが開催しております。
ご興味ある方はご都合あうときに是非ご参加ください♪
『美姿勢・美脚』スペシャリストのSadaです

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では今日のテーマは「腹横筋」です!
■ 骨盤を安定させる筋 :腹横筋
インナーユニットの中で最もメジャーな扱いを受けているのが「腹横筋」です。
筋肉のイメージは下図のような感じ。


この「腹横筋」
名前こそ知られているものの、一般的には「お腹を凹める筋」として知られており、
本来持っている機能はあまり知られていないのが実際です。
「ドローイン」という名前でよく呼ばれていますが、トレーニングの際にお腹を凹めてやりましょう!って奴です。
ピラティスだと「スクープ」という名前で呼ばれています。
それでは、どのように働いて、骨盤や腰椎を安定させているのか?
というところを、これから見ていきたいと思います。
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腹横筋は、解剖学的に上部・中部・下部の3つの領域に分けられています。
機能的に大事なのは、仙腸関節を圧迫し安定化させる機能を持つ下部繊維といわれることが多いですが、
胸腰筋膜に付着をもつ中部繊維も重要な役割を持っています。
なので、腹横筋の重要性を理解するためには、
腹横筋中部繊維と結合する「胸腰筋膜による腰椎安定化の仕組み」の理解が必須となりますし、
また腹横筋下部繊維による「仙腸関節を圧迫して安定させる仕組み」を理解しておくことが必須となります。
まずは胸腰筋膜と腹横筋ですが、下図の「外縫線」というところで結合しています。
胸腰筋膜は3層からなっていますが、腹横筋は主に中層と結合しています。

上記のように腹横筋と結合する一方で、
胸腰筋膜の中層は、腰椎の横突起に付着します。
こういう構成になっているため、腹横筋が働くことで、胸腰筋膜が緊張し、腰椎を安定させることができるのです。
下図をみればイメージがつくのではないでしょうか?

この図をみると、腰椎を安定させる力を発揮しているのが何となくイメージできますよね。
左右から横突起を引っ張ることで椎骨が安定するのです。
またこれらの筋膜が緊張することで、それに付着するアウターの連携もよくなります。
「インナーユニット」を鍛えたらアウターの出力があがって、パフォーマンスが高まった!というのは、この筋膜の緊張による部分も大きく影響していると言えます。
そして次に理解しておくべきことが、
腹横筋下部繊維による「仙腸関節を圧迫して安定させる仕組み」です。

説明分ごと図に載せたのですが、
力学的には、下の写真の器具と同じです。


後ろ側が固定された状態で、前方のレーバーアームを内側に引くと、その間に圧迫力が働くのがわかると思います。
こうイメージすると腹横筋による力の発揮が仙腸関節を圧迫するのがわかると思います。
こうやって下部腹横筋は仙腸関節の安定性を生み出しているのです。
簡単でしたが、まとめると、
腹横筋による安定化というのは、
・胸腰筋膜の緊張による腰椎の安定化
・仙腸関節の圧迫による仙腸関節の安定化
の2つの機能により非常にメカニカルにされているということです。
ちなみによく書かれている、腹横筋による「腹圧」向上による安定化もありますが、
これは前回の記事のように、横隔膜と骨盤底筋群の同時収縮がないと高まらないようになっていますので、
そこを意識すると腹圧向上による体幹の安定化も行われます。
これらコアの基礎を学ぶセミナーも、不定期ですが開催しております。
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