理論編⑧ ~インナーユニットの機能異常~

    みなさん、こんにちは^^
    「美姿勢」スペシャリストのさだです。


    さてさて、ここまでで、
    ニュートラルポジションによる重力に対する骨格的安定性(閉鎖位)
    インナーユニットの働きによる体幹の安定性(閉鎖力)

    を見てきました。


    ここで考えてみましょう。
    「筋肉」を制御しているのはどこでしょうか?

    そう、「中枢神経」ですね!
    つまり「脳」です。


    なので筋肉は「脳」からの命令なしにはほとんど働くことができません。
    ※脊髄反射とかは別としますね。


    ということは、この「脳」からの命令がうまく伝わらなければ「筋肉」は正しく身体を安定させることができなくなるのは理解できると思います。

    だからこそ
    ①骨-靭帯構造による構造的的支持 :(骨格構造的姿勢安定システム)
    ②筋システムによる支持         :(筋肉による姿勢安定システム)
    ③中枢神経による筋システムの制御  :(神経的姿勢調整システム)

    の3本柱による安定システムとなっているのです。



    ここからが今日のお題といってもよいですね。

    「ここまでで「インナーユニット」が身体の安定性にとても大事なのは、もう理解できていると思います。 ではこの「インナーユニット」におこる問題にはどのようなものがあるのか?というところ見て行きましょう。

    最初に「脳」による「筋肉」の制御に関して書いているから、どんな問題が起きるかも何となく予想はつきますよね?


    【腹横筋の機能異常】
    インナーユニットの機能異常

    さてさて、まずは腹横筋の機能異常に関して。
    といっても、この腹横筋の機能異常が一番多様な問題を引き起こしています。
    なのでここを理解すれば、コアのトレーニングの際の注意点はしっかりと理解できると思います。

    では上図の機能異常に関してみていきましょう!



    【活動遅延】
    まずインナーユニット全体の機能として、
    ■動作に対し、まず一番最初に働き、骨盤・脊柱を「閉鎖力」により安定させ、安全に動作ができるように保護する。
    という機能があります。

    しかしひとたびインナーユニットに「活動遅延」の機能異常がおきると、本当は「インナーユニット」が一番最初に働かねばならないのに、先に「アウターユニット」が働いてしまう現象がおきてしまいます。

    この機能異常がおきると、動作の前に脊柱が保護できないために動くたびに脊柱にずれる力が働き、脊柱を痛めてしまいます。



    【方向限定性収縮】
    インナーユニットは本来的に
    ■全方向性で脊柱を保護する
    ことが可能な機能をもっています。つまり身体がどんな動きをしてもインナーユニットは働いているんですね!

    しかしこの「方向限定性」収縮の機能異常がおきると、ある特定の方向でしか、その機能が発揮できなくなってしまいます。なので、苦手な方向に身体が動くとインナーユニットは働かず、脊柱を痛める可能性が出てくることになります。

    この機能異常を考えると、徒手手技のセミナーなどで、「屈曲型腰痛へのアプローチ」とか「伸展型腰痛へのアプローチ」などがありますが、もしこれが「インナーユニットの機能異常」から来るものであれば、インナーユニットへのアプローチをしたほうが効果的に腰痛を緩和することが可能になることが考えられますよね!


    【相動性収縮】
    インナーユニットは
    ■立位や動作において常時働いている(つまりずーとONの状態)
    でいるのですが、

    しかしこの相動性収縮の機能異常になると、動作に合わせてON-OFFをしてしまいます。
    OFFになっている時に背骨にずれる力が加わると、脊柱を痛める可能性が出てきますよね(-_-;)


    【独立制御の欠如】

    インナーユニットは本来「意識していなくても」勝手に働いてくれて独立しているはずなのですが、これが意識しないと働かなくなってしまいます。

    電車で寝ているときなど、コックリコックリしても倒れずにいれますよね?
    あれらは「立ち直り反射」などと言われる姿勢反射であり、倒れないように無意識に起こされる動きなのです。
    そういったときでも本来はインナーユニットが勝手に働いてくれているのですが、
    この機能異常になると、「意識しないと」インナーユニットが働かなくなってしまいます。

    ずーと、インナーユニットを意識しての生活は不可能ですよね(-_-;)

    幸い『脳』というのは、「楽をするのが大好き」な性質をもっていますので、
    「同じことを何度も繰り返す」と無意識でもそれができるようにする性質をもっています。

    なので、この機能異常にかかったら、インナーユニットしっかりと意識した生活をしておくと、しばらくすると無意識でも働くようになってくれるのです。



    【通常運動スピードでの反応不全】
    本来インナーユニットは
    ■ゆっくりとした日常生活動作レベルの動きにも反応する
    のですが、これができなくなります。

    速い動きではしっかりと働くのに、ゆっくりになると効かなくなる。。
    よくスポーツの時は大丈夫なんだけど、日常生活では腰が痛い、という方がいます。
    まさにこの機能異常にかかっている可能性が考えられますよね??

    このためにインナーユニットの機能異常を改善するエクササイズは、まずはゆっくりとしたスピードで行うことが原則となります。




    どうでしょうか?
    インナーユニットの機能異常は、まさに「脳」と「筋肉」のリンクが切れた状態になっていると言えますよね?
    コアのトレーニングにおいては、この機能異常を理解したうえで、まずはインナーユニットの機能を回復させることから始めるのが基本となってきます。

    これを知っているのと知らないのでは、トレーニングの質が大きく変わってきます。
    しっかりとコアを意識して、『何のためのトレーニングなのか』を考えて行ってください。



    人気ブログランキングへワンクリックありがとうございます^^


    理論編 記事一覧



    関連記事