【筋の機能的分類×特性】知っているとお得です( ゚Д゚)

    みなさん、こんにちは
    骨格ラインから美しい身体をつくる美姿勢・美脚スペシャリスト@Sadaです。


    4/22・23(土・日)と続けて、当サロンにて「痛み改善系」のセミナーを4つ連続で開催いたしました。現場でよく遭遇する「腰痛」「肩関節痛」「股関節痛」「膝関節痛」などの症例に対し、基本的なアプローチの考え方をお伝えするものです。


    これらのセミナーはその元となる『re・Frame exercise®』の現場向け簡易パッケージとして用意したもので、「身体の仕組み」が破綻したために「痛み」が出ている、ということが理解できる内容になっています。


    3時間のセミナーなので、細かいところは解りやすい言葉に置き換えて話しているので、今日はそのフォローの意味も含めて「筋の機能的分類」に関して書いて、もう少し詳細の情報をお伝えしようかと思います。

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    フィットネス系の業界にいると、よく「インナーマッスル」や「アウターマッスル」という言葉は聞くと思います。私もセミナーやこのブログでも、その言葉でよく説明をしています。しかし、皆さんもご存じのように、解剖の勉強を深めていくと、この「インナーマッスル」「アウターマッスル」という呼び方は、各筋肉の機能を説明するには適切ではない、というのが解ってきます。


    ではどうしてそのようなワードを使うのか?ということですが、これは一般ワードとして認識されており、(クライアントさんを含め)多くの方が受け入れやすい概念として定着している事実があるからです。そして適切ではないけど、大きく間違っている訳でもない、というのがその理由になっています。( ゚Д゚)マズハリカイシテモラワナイト


    まぁ、そういう理由で使っているのですが、やはり専門家の方々には、ちゃんとした分類をお伝えしておいたほうがよいな、ということで今日の記事を書こうと思った訳です。
    ※セミナーでは簡単にですが説明はしております。



    という訳で、「筋の機能的分類」を見ていきますが、私は理解をしやすいように4つのカテゴリーに分ける方法を採用しています。
    =======================================
    ●ローカル・スタビライザー(関節制御インナー)
    ●ローカル・モビライザー(姿勢保持インナー)
    ●グローバル・スタビライザー(姿勢保持アウター)
    ●グローバル・モビライザー(動的アウター)
    =======================================

    この4つのカテゴリの特性を理解していくと、それぞれの機能性がイメージできるはずです。


    ■ローカル・スタビライザー(関節制御インナー)
    ローカル・スタビライザーは、制御する関節近くに起始停止を持つ深層の筋肉であり、筋ボリュームが小さく、関節中心軸制御に力を発揮します。ジョイントセントレーションとかPICRの制御とかで説明されたりしますが、簡単に言うと「動作時に関節がズレないように保護する」のが主な役割です。


    特徴として、低負荷・低スピード運動~高負荷・高スピード運動の全てにおいて働き、持続的な収縮能力(動作時に抜けずに働き続ける)をもち、全方向性で関節の制御をおこなえる特性を持っています。全方向性に働く機能を持つことから一般的に言われる「相反神経支配」の影響は受けないようになっています。その他の特徴としては、関節包に付着を持つローカル筋も多く、関節が動く際に関節包を引っ張り、関節面に挟み込まれないようにする機能なども持っています。


    弱点としては、筋肉が小さいため、体重を支えるなどの負荷には耐えれないというところ。そのため体重支持にはローカルモビライザーなどが働いてくれてますが、その際に関節中心軸がズレないように裏方でひっそりと働いてくれています。


    機能障害としては、「収縮タイミングの遅れ」「筋ボリュームの低下(萎縮)」「全方向性で働かなくなる」「ゆっくりとしたスピードで働かなくなる」「持続収縮ができなくなり、途中で収縮が抜けてしまう」などよく言われています。


    有名な「腹横筋」や「多裂筋」などのコア・マッスルはもちろんですが、頸部の「頸長筋」「後頭下筋群」、肩関節の「ローテーターカフ」、股関節の「外旋六筋」などがローカル・スタビライザーの代表となる筋肉と言えます。※その他にも多くあります。



    ■ローカル・モビライザー(体重支持インナー)
    ローカル・モビライザーは、深層・中層の単関節筋であり、関節制御と姿勢保持の両方の機能を担っています。ただし関節の中心軸制御に関わる機能はローカルスタビライザーほどはなく、ある特定方向における制御しかできなくなっています。姿勢保持に関してはある程度の筋ボリュームがあるためしっかりと働いてくれます。


    特徴としては、関節を折り曲げようとする外力に対して、エキセントリック収縮しながら力を発揮し、関節位置を保つように働いてくれます。つまり体重を支えるとか、日常におけるちょっとした動作において姿勢が崩れそうになった際に、姿勢をもとに戻すように関節を動かしてくれる筋肉群ということです。相反神経支配の影響を受けるため、拮抗筋の状況により上手く働けなくなることがよくあります。


    機能障害としては、「低負荷における過剰収縮」「拮抗筋の過剰収縮による出力ダウン」「伸張域における出力ダウン」などが言われています。


    代表的な筋肉は、腹部の「内腹斜筋」、股関節の「小殿筋」「短内転筋」、足関節の「後脛骨筋」「腓骨筋」などになります。※その他いろいろとあります。



    ■グローバル・スタビライザー(姿勢保持アウター)
    グローバル・スタビライザーは、表層にある筋ボリュームの大きな単関節・二関節筋であり、大きな関節運動をおこすことが得意な筋肉です。姿勢保持としてエキセントリックに働いたり、身体を大きく動かすためにコンセントリックに働いたりと、多機能な働きぶりをしてくれます。


    特徴としては、高負荷・高スピードにも対応できつつも、関節をズラす力はそれほど強くないというところです。ただし可動域の最終ポジションによってはかなり関節軸をズラす力を発生させる筋肉も多くあります。ローカル・モビライザー(体重支持インナー)で支えきれない、強い・速い力に対し協調して働いて姿勢を保持してくれます。またグローバルモビライザーの協調筋として、大きく関節運動を起こす際にも一緒に働いてくれたりします。


    機能障害としては、「低負荷における過剰収縮」「拮抗筋の過剰収縮による出力ダウン」「協調筋(主にグローバルモビライザー)の過剰収縮による出力ダウン」「伸張域における出力ダウン」などが言われています。ローカルスタビライザーとほとんど同じですね。


    代表的な筋肉は「大殿筋」や「腸腰筋」となります。※その他いろいろあります。


    ■グローバル・モビライザー(動的アウター)
    グローバルモビライザーは、表層にある二関節筋であり、強く・速く、複数の関節を同時に動かすことが得意な筋肉群です。複数の関節をまたぎ関節面より遠い部位に起始停止を持つため、関節制御機能は無いに等しく、収縮すると関節をズラす力を強く発揮してしまいます。


    特徴としては、高負荷・高スピードでのコンセントリック収縮を得意とし、低負荷の運動ではそれほど活動しないようになっています。筋力が大きいため疲れやすく、持久力はあまり高くありません。そのため使う必要がないときは、基本的にOFF。使われる際には爆発的にONという感じの収縮特性を持ちます。


    機能障害を受けると「低負荷における過剰収縮」「痛みや関節のズレに対する過剰収縮」など、ちょっとしたことで過収縮をしてしまう暴走モードに入ってしまう傾向にあります。( ゚Д゚)カッテニハタラキヤガル


    グローバル筋の代表例は、「腹直筋」「ハムストリング」「大腿直筋」などでしょうか?※その他いろいろとあります。


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    少し簡単ではありますが、筋の機能的分類のカテゴリを4つご紹介しました。このカテゴリ分類に従い、全身の全ての筋肉を分類することで、ある程度、筋の相関関係が見えてきます。そしてその理解が深まっていくと、現場において症状改善アプローチが的確にプログラムできるようになります。


    というのはカテゴリ別に、機能障害が起きた時の、筋生理学的な反応の出方が違ってくるからなのです。例えば機能障害が起きた際に、
    「筋出力ダウンするのか?筋出力アップするのか?」
    「抑制されるのか?活性化されるのか?」
    「短縮するのか?弛緩するのか?」
    「閾値が上がるのか?閾値が下がるのか?」
    「神経制御の問題?筋力の問題?」など
    原因となっている筋肉が、その時にどんな状態になっているかが、あらかじめ予想がつくということなのです。(・∀・)イロイロミエテクルヨ


    といっても、今後も理解しやすいという点から、「インナーマッスル」「アウターマッスル」と言ったりすると思いますが、一応、このように明確に筋の機能分類をした上で、クライアントさんの機能障害が改善するプログラムを、セミナーでは提供しております。細かなところを聞きたい場合は、セミナー終了後に個別に質問して頂ければお答えもしますので、お気軽にご質問くださいね。
     
     
    RRR・Craにおけるプログラムは、全てこうした理論背景をもとにエクササイズを組み立て、ある一定以上の効果がでるようにしています。今後こうした細かな筋生理学的な部分などメンバー向け勉強会でお伝えしていく予定でおりますので楽しみにしていてください。また一般公開しているセミナーにおいても、常にこうした観点からブラッシュアップをしております。極力最新データに基づき、できる限り効率的な機能改善ができる内容にしていってますので、ご興味ある方は是非ご参加くださいませ。



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    ● 4/29(土)13:00~、15:30~京都|京都
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    【ボディコントロール×対称性】1mmへのコダワリ

    みなさん、こんにちは
    骨格ラインから美しい身体をつくる美姿勢・美脚スペシャリスト@Sadaです。
     
     
    本日は横浜にて、CoreCradle®とLipsのBasicセミナーの開催でした。昨日に引き続き、今日もサポート役として裏方作業に回っています。(*'▽')ウラカタモスキナンデス

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    ボディワークのセミナーにおける裏方役では、エクササイズの時にデモを見せる役もやったりします。受講生の皆さんの前で実演するので、正しくエクササイズをおこなわなければなりません。気を付けておこないますが、正確に動かしているつもりでも、途中で動きを修正されたりすることが多くあります。イメージ通りに動くってのは、それだけ難しいことなんですよね。


    皆さんは、イメージしている通りの動きができていますか?自分の頭の中で描かれている『理想的な動き』と『実際の動き』が一致しているでしょうか?パッと見は大丈夫でも、細かくみていくと、もの凄く歪んで動いているということが、身体中の関節で毎回のように起きていたりします。


    もちろん100%左右対称性を保って動ける人はいないでしょうし、そこまでできる必要もないと思います。パッと見がある程度整っていて、どこにも痛みがなく、可動域いっぱい動ける身体であれば、日常生活をおくるにおいて、何一つ困ることはありません。
     
     
    なので、この微細な動きの部分を細かく調整してくことは、ただの職人的な自己満足だと言えます。ただそういった部分を、動きを通して自分の身体を認識し、自分でコントロールして修正し、その後の身体にどんな変化が現れるのか?感覚的な変化や外観の変化など、ほんとにわずかな変化を確認していく作業が、私はとても大好きなのです。
    ( ゚Д゚)スキナノデス

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    1mmの関節の動きのズレが及ぼす身体への影響。
    たかが1mm、されど1mm。
     
     
    この1mmができるようになったことで、どこにいっても改善しなかった10年来の肩の痛みが1か月程度で解消したクライアントさんや腰痛が解消したクライアントさん、どんなにトレーニングしても自分の理想の形にならなかったヒップラインが、ウォーキングの際にその動きを意識しているだけで理想に近い形に変わっていったモデルさんなど、その他多くの症例を見てきています。
     
     
    「動く」というと目に見える大きな動作にばかり目がいきやすいですが、ほんの僅かに身体の中で起きている小さな動きは、思っている以上に大きな影響を身体に与えているように感じます。こういった微細な動きのトレーニングは、それこそ好き嫌いが別れるかもしれませんが、マニアックなボディワーカーは間違いなく大好きな感覚なのではないでしょうか?
    (・∀・)アナタモスキナハズ

      

    こうしたボディコントロールは、全身の感覚センサーをフル活用すると同時に、トレーナーによる見た目の対称性などを通して、正確に制御できるようトレーニングをしていきます。恐らく武道や舞踊における『型』の稽古の、より細かなバージョンみたいなものであり、主観性と客観性を通して、自身の動きの非対称性を認識し、動きを修正し、全身の力の流れをコントロールできるようにしていくものです。
     


    この観点から見て、うちにある『Lips(リップス)』というツールは、全身の皮膚センサーを通し、自分の動きの左右差を認識するのにとても効果を発揮するツールになっています。「自分がイメージしている動き」とツールと皮膚の接触圧から感じ取れる「実際の動き」に差があることを自分で認識できるからです。

     
    まぁ、といっても、この感覚は実際に体験してもらわないと解らないと思います。感覚だけはその人自身が体験しないことには、文章からでは感じ取ることができないですからね。


    うちで扱っているツール。『CoreCradle®』『Lips』『ちょいサポⓇ』は其々のツールとしての特性はありますが、その全てがこれらの感覚センサーにより細かな動きの調整をすることを得意としています。今後も各地にて、これらのツールのセミナーが開催されていく予定なので、興味がある方は是非参加してみてください!

    コアクレードル1 CraLips0008.jpg ちょいサポ 
     

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    ◆Lips-SC- ベーシックセミナー
    ・2017-04-23(日) 大阪 13:00~ 
    ・2017-06-24(土) 横浜 14:00~
    ・2017-07-15(土) 横浜 15:30~
       
     
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    ・2017-05-07(日) 横浜 11:00~
    ・2017-06-18(日) 大阪 10:00~ 
    ・2017-07-30(日) 横浜 11:00~  
      
     
    ◆CoreCradle ベーシックセミナー
    ・2017-04-30(日) 富山 10:00~
    ・2017-05-07(日) 愛知 15:00~
    ・2017-05-21(日) 金沢 10:30~
    ・2017-06-11(日) 愛知 15:00~
    ・2017-06-24(土) 横浜 11:00~
    ・2017-07-15(土) 横浜 13:00~
    ・2017-07-16(日) 富山 10:00~
        
      
    ◆CoreCradle エクササイズ編①②
    ・2017-05-06(土) 横浜  11:00~
    ・2017-05-13(土) 長岡 10:00~
    ・2017-05-14(日) 大阪 13:00~
    ・2017-05-19(金) 横浜 18:00~※①のみ
    ・2017-06-05(日) 大分  11:00~  
       
     
    ◆ちょいサポ®セミナー
    ・2017-05-13(土) 横浜 14:00~
    ・2017-05-14(日) 大阪 10:00~
    ・2017-06-04(日) 大分 17:15~
    ・2017-06-10(土) 横浜 15:30~
        
       
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    【インナー×協調筋×拮抗筋】アウターの筋緊張を起こす原因は?其の2

     みなさま、こんにちは
    骨格ラインから美しい身体をつくる美姿勢・美脚スペシャリスト@Sadaです。


    ようやく桜が咲き始め、セッションの合間に、サロン目の前の公園に咲く桜をみて和んでおります。3月終り~4月初めがちょっと冷え込んだため開花が遅れたのでしょうが、本日7分咲くらいまでになりました。明日・明後日あたりには満開になりそうな感じです。


    さてさて、気付けば、このタイトルの「其の1」を書いてから三週間たっておりましたので、書く書く詐欺にならないように、続きを書いていきたいと思います。( ゚Д゚)サンコウニドウゾー

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    現場でよく遭遇する筋の過緊張において、「何故、その筋肉に過緊張が起こるのか?」という理由に関して「其の1」で書いていったのですが、そこでお伝えした項目が3つあったのを覚えているでしょうか?一応確認として見ていくと、


    まずは、大前提として、「ある部位の過緊張」が起こるのは、「他の部位が働いていないから」ということでした。で、この時に「どの部位が働いていないのか?」の考え方として下記の3つを挙げていた訳です。
    ---------------------------------------
    ①関節制御筋が働いていないから、関節がズレてしまい、その周囲に緊張がおきている。

    ②協調筋が働いていないから、ある特定の筋肉が頑張ってしまい、その筋肉が緊張している。

    ③拮抗筋が働いていないため、神経反射による抑制がかからず、緊張が抜けにくくなっている
    ---------------------------------------



    前回は、この中でも一番現場で多いと思われる①のケースに関して見てきたのですが、今回は②に関してお伝えしたいと思います。


    ②の内容ですが、
    ◆協調筋(ある動作に際して同時に働く筋群)が働いていないから、ある特定の筋肉が頑張ってしまい、その結果過緊張を起こしてしまう。


    協調筋と聞くと、ちょっと難しく感じてしまいますが、機能解剖をしっかりと理解しておけば、考え方としては簡単です。例えば股関節の屈曲動作で考えると
    ・大腿直筋
    ・腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)
    ・大腿筋膜張筋
    ・縫工筋
    ・長・短内転筋(屈曲60度程度まで)
    ・恥骨筋(軽く働く程度)
    などが同時に働くようになっています。


    これらの協調筋群がバランスよく働くと、ある特定の筋肉が過緊張などおきないようになっているのですが、例えば「腸腰筋」が何らかの理由で機能低下していたとしたら? どうでしょう?


    当然、「腸腰筋」が働かない分を「他の筋肉」でカバーしようとするのがイメージできると思います。このケースでは「腸腰筋」の機能低下をカバーするために、同じくアウターである「大腿直筋」「大腿筋膜張筋」「縫工筋」などが代わりに働き過ぎ、過緊張を起こすことが多いと言えます。


    もし代償で「大腿直筋」が過緊張を起こすと、ひょっとしたら大腿膝蓋靭帯に負担がかかり膝蓋腱炎を起こすかもしれません。もし「大腿筋膜張筋」に過緊張が起きたら?腸脛靭帯に負担がかかり、腸脛靭帯炎などを起こすかもしれません。「縫工筋」が過緊張を起こしたら?膝内側の鵞足炎などが起きるかもしれません。
     

    炎症で見てきましたが、例えばモデルさんだと、代償で働きすぎている大腿直筋や大腿筋膜張筋が筋肉太りを起こして、太腿の前側や外側が盛り上がり、脚の形が悪くなってしまうかもしれないということです。

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    こうして考えると、原因と結果の因果関係が見えてくると思います。こうしたケースにおいて、どのようなアプローチをしたらよいでしょうか?


    前回の記事「其の1」を見てもらえたら解ると思いますが、こういったケースにおいて過緊張をおこした筋肉を、ほぐしたりストレッチしたりして弛めるだけのアプローチだけだと根本改善しないのは想像つくと思います。ただし、症状が長引いている場合は、代償をおこしている筋の過剰な神経活性化や、組織の炎症による癒着が起きている可能性があるので、それらのアプローチもひとつ有りだと思います。
     

    しかし根本改善を考えるならば、前回の「インナーの機能不全によるアウターの過緊張」と同じく、このケースでは機能不全に陥った「腸腰筋」の機能回復をしていくことが最も必要な要素となるのです。
     
     

    こうしたケースは、全身のあらゆる協調筋においてよく起きています。特に体重を支えるために常に働かねばならない下半身ではとても多く起きています。ハムストリングの肉離れなどは、同じ股関節伸筋である大殿筋の機能不全が原因であることが多いですし、小殿筋・中殿筋の機能不全が大腿筋膜張筋の過緊張を起こしたりなど様々です。
     
     

    RRRでは、こうした協調筋を理解するために認定試験において、ある一定レベル以上での協調筋の理解を求めています。そしてそれらがインナー側なのかアウター側なのかの区分けまでしてもらっています。
     

    これらの機能解剖の知識は、現場においてとても重要なファクターだと認識しているからです。なので解剖学を学び、ある程度筋肉の作用を覚えた後は、関節の動きに合わせた機能解剖として覚え直しをしていくことを推奨しているのです。


    簡単な例ですと、
    「上腕骨の屈曲に関わる筋肉は何が挙げれますか?」
    「肩甲骨の挙上に関わる筋肉は何が挙げれますか?」
     
     
    こうした質問に答えれない場合、動作におけるエラーパターンにおいて、どの筋肉が機能していないかを見極めれていない、ということを意味します。それでは適切な改善プログラムを立てることができない可能性が高いということです。

     
    エクササイズのムーブメントを正確におこなうことで、結果的に改善することもありますが、それでは違う障害パターンにおいて通用しないかもしれません。改善方向に行くならば良いのですが、できればその確率を最大にしておきたいですからね。



    このような協調筋の機能不全が原因で問題がおきていることが解れば、機能解剖の重要性が理解できると思います。そしてどのように現場に落とし込むかが解ると、機能解剖のぶ厚い本も楽しく読めるのではないでしょうか?


    私はそれらの現場でおきたエラーパターンを思い返しながら、機能解剖を勉強していきましたので、とても現場で役に立ちました。お勧めの本は、「筋骨格系のキネシオロジー」「カパンジーの機能解剖学」などでしょうか?最近ではもっと新しいものが出ていますが、この2冊は入門としてはとても良い内容になっていると思います。是非読むことをお勧めしております。



    RRRやCraのコンテンツの基盤となる『re・Frame exercise®シリーズ』は、こうした機能解剖やその他いろいろな理論に基づき構築されておりますので、かなりの再現性を出してくれます。専用ツールCoreCradle®やLipsを使うとさらに効果アップします。
     

    また現場向け簡易パッケージの「3step7exercise」などは、症例別の基本パッケージを学べるので、現場に即活用できるものになっております。ある程度の基礎知識は必要ですが、ご興味ありましたら是非ご参加して頂ければと思います。
     
     

    ◆4月以降の開催予定セミナー◆
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